「SriChinmoy 優勝!」
2002年3月4日

   奥田庸子


Canbera TIMES GOAL

先週末は「Sri Chinmoy」というトライアスロン・フェスティバルがキャンベラで開かれました。ショート、ロング、ジュニア、ウルトラ、オスロード、リレーなど3日間に色々な種目が行われるイベントです。

私はメイン・イベント「Peace平和」と呼ばれるロングに出場しました。

今回初めてオーストラリアのメジャーレースで優勝することができました。

湖の水が汚くてスイムをキャンセルということでデュアスロンになってしまいました。レース前に友達の多くが「ヨーコにとってアドバンテージだね。勝てる勝てる」と言っていましたが、そういうコメントには笑って返すだけです。先週負けたジェシンタはスイムがキャンセルになったことを知り出場しませんでした。

4kmRUN80kmBIKE20kmRUNのフォーマットで行われ、それぞれの種目順位は4位・2位・2位でした。2位のMarissa Robbinsに5分差を付け4時間00分38秒でゴールしました。80kmのバイクライドはあっという間に終わってしまったように感じます。

ずっと2位のポジションを維持し、腰に負担をかけないように高回転をkeepしながらも、余裕があったのでダンシングをガンガン入れました。

ランに入っても、あまり疲れていませんでした。先頭のメリッサは2分10秒前にいることを沿道から教えてもらいました。メリッサの体格とバイクのフォームを見て、ランで絶対に捕まえられる自信がありました。ちょうど10km地点で彼女に追いつき、お互い笑顔であいさつを交わしました(正直彼女の笑顔にちょっと驚いた)。そのあとタイム差でスタートしたエイジグルーパーの男子選手数人が私を追い抜いて行きました。私のユニフォームの背中に書いてある「YOKO」を見たからでしょうか「ハーイヨーコ!今年オーストラリア・アイアンマンに出場するの?」と走りながら話し掛けてきました。

呼吸は荒くなってきましたがまだ余裕のあった私は「もっとプッシュしないと勝てたとしても納得いくレースができない」そう思い一人の男子選手に必死にくっついて行きました。それからはその選手(ポール)と抜きつ抜かれつの熾烈な戦いが繰り広げられました。ポールのほうが後からスタートしたのだから彼の方がタイム的にはほぼ勝ちが決まっているのに、その瞬間には負けたくない、それはもうむきになってペースを上げました。スプリント勝負では勝てない私はラスト2km地点&1km地点でスパートをかけやっとポールを少し引き離しました。なかなか手ごわい相手だったよ、フィニッシュラインをくぐった時の喜びは女子1位よりポールに勝てたことのほうが先だった?!(ゴール写真の赤&黒のユニフォームを着た選手がポール)

ランスプリットは1位だっただろうと思っていたけれど、43歳のトレイサーに負けた・・・ ランナーだった5年程前からのライバル「トレイサーライダー」恐るべし。 

レース後にコーチのパブロが友達に「今までやってきたことが間違っていなかったんだ」って話しているのを聞いてとてもうれしかったです。10週間後のジャパン・アイアンマンに向けて確実に練習を積んで行きたいです。自信を持ち笑顔でスタートラインに立てるように・・・ 

Top page